落語を始めました

50代も半ばを過ぎてから、落語を始めました

もし落語をやってみたいという方が、いらっしゃれば、年齢、性別は問いません。いつでも始められます。私は、どう始めたらよいのか、わからなくて、落語教室に通う事にしました。

ここからは、その教室での第1回目の発表会への道のりを書いていこうと思います。

まず、50代も半ばを過ぎて「落語をやろう」と決心しました。落語は聞いた事はあり、好きですが、全然詳しくはありません。

まずネットで落語教室を探しましたが、どれがいいのか、さっぱり判らず、ヤマ勘で決めましたがこの時は自分としては、かなり大きな決断でした。厳しいのか、指導者(師匠)は、どんな人か、どんな稽古方法か、自分にできるか、続けられるか、もう不安で一杯でした。

最初に教室から連絡があり、まずオリエンテーションがあり、後日より稽古が始まるということ、稽古は隔週で火曜日で6回(約3か月)の後、発表会、最初の稽古までに、できるだけ話を覚えてくること、覚えることは他人がてつだえる事では、ないし、覚えてこないと指導のしようがないため。

オリエンテーションに向かうときは、不安と期待でドキドキでした、不安の方が、強かったなぁ、指定された場所に行ってみると建坪20畳位の古く、生活感の漂う小さなビルの2階、1階は、居酒屋で3階は事務所かな、狭い階段を上がっていくと2階の窓のない鉄の扉があり(もう胡散臭さ満点)一瞬、帰ろうかとも思いましたが料金は振り込み済だし、とにかく行くだけは行ってみようと思い切ってドアを開けた

思った通りの狭い部屋、天井は低く六畳間が二つ繋がったような長い形で窓はカーテンで塞がれて、その窓際に小さな高座があり部屋は静かで2~3人居たと思う、どの人が生徒でどの人がスタッフだかわからない、そのあと何人か集まってオリエンテーションが始まりました

怪しさ満点で、スタッフらしき人が、A4印刷物と、扇子と手拭いを配る、印刷物で説明が始まり、まだ怪しさが漂う、説明が終わり、手本として先輩の噺を聞く、そこでビックリ、あんなに大声で体を使ってやるものかと、思ったよりかなり体力が必要だなと思いました。この日は、これでお終い、次回から稽古が始まります。この時点では、まだ胡散臭さが、拭いきれてはいませんでした。

いよいよ稽古初日がやって来ました、もしかしたら、もうあの部屋はもぬけの殻になっているのではないか、という疑いが頭によぎりました。またあの狭い階段を上がり鉄のドアを開けるとスタッフと師匠らしき人が(良く知らない)居ました、挨拶もそこそこに、着替えていきなり「はい、じゃやってみて、途中まででも、一行でもいいから憶えたとこまで、やってみて」と言われ私は、高座の座布団の上で喋り始めました、無事15分間喋り終わったのですが、もう緊張で口はからから、足は痺れて、動けない

そこから今度は、師匠の指導が始まりました、痛い足が痛い、15分間です。やっとのことで、師匠の鋭い指導が終わりましたが立てません、這って高座を降りました、すると次の生徒が高座に上がり噺を始めます、どうやら本物の落語教室のようで一安心。これから発表会に向けての稽古が始まります